電験3種も残す科目は法規・電力です。これさえ合格すれば、第三種電気主任技術者の免状が晴れてもらえます。
法規はちょっと置いておいて(笑)、電力は非常に面白く感じました。
特に面白かったのは、原子力発電の原理でした。注:原子力発電自体の是非に関して意見するものではありません。
皆さん、原発のシステムを知っていますでしょうか。
原理的に言うと熱源で蒸気を発生させタービンを回して(電動機を逆回転させて)電気を作るという意味では普通の発電と何も変わりません。ただその熱源がウラン・プルトニウムといった原子燃料なのです。
ただといってもそれが大きな違いで、設計等にも大きな影響を与えるのですが。
そもそも原子燃料ですが、天然のウランがどこかは知りませんがあるらしいです。そしてその天然ウランを製錬→転換→濃縮→加工させて初めて原子力発電所にて燃料として使われます。その後核分裂させて減速させて再利用させたりしたりと、放射能がある中これら多段のステップを踏むわけですから、ものすごい技術が凝縮されているのが予想されます。
そして肝心の発電機は、電験の参考書を見る限り、2つの発電方式があるようです。その中でも加圧水型という方式の発電設備は、放射能のあたる原子熱源による1次蒸気系統と普通の海水の2次蒸気系統が分かれていて、途中で熱交換器をかまして二段構えになっています。なので、発電タービンは放射能の影響を受けていないため、普通の火力発電機と保守・点検は同様にできるようなシステムになっています。こんな形、今まで学んできた発電所にはなかったので、非常に面白く原発特有のものだなと感じました。
また、僕たちが普段見ているような電柱(配電設備)も色々な工夫が施されていることを知りました。雪で重くなった電線は共振しやすくなっているので、それを逃がすロッドやダンパをつけていたり、雷を放電させるアークホーンなども組み込まれています。配線の長さ(たるみ)でさえも、リスクがありそれをクリアするために、しっかりと計算された上で設置されているのです。
変電所では、コイルの原理だけでも複雑なのにそれが何重にも入り組んで、最終的には、Y結線と⊿結線という結線方法の組み合わせをかえて、それぞれのメリットを活かしながら各変電所へ最適配置させるのです。
説明が下手すぎて、伝わっていないとは思いますが、つまり近代の科学とそれを成し遂げてきた人類は本当に素晴らしいと思っているということです。この技術の蓄積を見ていると感動してしまいます。
まあそんなことを勉強し続け、試験を受け、結果合格することができました。
電気は元々苦手ですし、電験受かったからって全てわかった訳ではないです。でもその必要性や面白さはより感じることができました。
必ず何かに活きると思うのでこの学びを大切に生きていきたいと思います。
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