野球が終わり、遊び呆けた僕は浪人生となりました。
浪人は色んな形がありますが、一番オーソドックスな学習塾に通うパターンで一年間勉強をしました。塾への往復の電車で単語を学び、塾で講義を受け、自習室で勉強するというが基本です。
塾では医学部狙いの明らかなおっさんや高校生やチューターと呼ばれる大学生など様々な人がいて、面白かったです。都会のませた女子高生達に後ろ髪をひかれつつ(笑)も、忍耐で勉強に集中しました。
開始時にまずは高い目標を持つべきだと、難しい大学を設定しました。
その大学(工学部門)に入るためには、国語・数学・物理・化学・地理・英語を学ぶ必要があり、浪人開始時は数学・物理・国語(古文以外)が得意、化学・地理が普通、英語・国語(古文)が不得意という状況でした。
理系での入試は、理系はできて当然で、国語・英語の配点が非常に高いという特徴がありました。もちろん全てレベルを上げていくのですが、英語と国語(古文)を重点的に学ぶ必要があり、それぞれ計画を立てて勉強を開始しました。
コース別で浪人生用のクラスがあり、近くの情報屋さんみたいな子と仲良くなって「あの先生の講義が良いらしいよ」とか教えてもらってできるだけ良質な講義を選ぶようにしていました。
そんな感じて受けた名物講師達に僕は驚きました。今まで受けてきた学校の先生と比べて、クオリティが高かったからです。とんでもなく面白くてわかりやすかったです。学校の先生方は授業以外の業務も多いし、塾の講師はその科目のみに特化しており、しかも人気講師なのだから当たり前といえば当たり前ですね。
元々理系教科が得意ではあったのですが、人気講師の数学・物理の講義を聞いてみると世界が変わりました。理論の由来やそれが社会にどのように応用されているのかを教えてくれたのです。この時に得意なだけでなく、好きになってしまいました。もちろん英語と古文も忘れておらず、最も時間をかけて勉強しまくりました。
そんなこんなで、勉強を続けてセンター試験直前、一番最後の模試で志望大学の判定がA判定(最初はD判定)となり、意気揚々とセンター試験に臨みました。
センター試験当日となり、体調も万全に会場へ向かいました。
集中して国語試験が開始されました。模試でも成功していた、古文→漢文→現代文1→現代文2の順で解き始めました。で、いざ古文を読んでいると、全く意味がわかりませんでした。笑
単純に言うとそこでパニクって時間が不足して、いつもの点数より相当下になってしまいました。国語の分量の多い年だったようで、現代文、漢文のペースも明らかに狂ってしまったのです。
英語は悪くなかったのですが、挽回するほどではなく、ここが完全なネックで第一志望は諦めることとなりました。第二志望は余裕で合格し、晴れて第二志望の大学へ入学することとなりました。
反省点は大いにあり、情報処理という意味でこの経験は今でも活かしています。加えて、浪人して良かったと思っているのは、学問がしっかりと社会でワークしていること・繋がりがわかったことと、学ぶことの楽しさがわかったことでした。そしてそれらが、エンジニアにとって不可欠なエラー(不具合)に対してデバック(対応)する能力に直結すると考えるからです。
第一志望を諦めたのに偉そうなことを言っていますが、僕にとってはとても良い経験となりました。
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